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開発品紹介

08/2021

自動車用冷媒(開発品)

ダイキンの環境に配慮した最新の冷媒は、自動車のHVACアプリケーション向けに設計されています。 優れた効率で冷暖房能力を向上させます。 特に、内燃機関からの排熱が利用できず、電気ヒーターを使用することが航続距離を制限する電気自動車の室内に、強力な暖房性能を提供します。

開発の背景

ヒートポンプは、BEV(バッテリー式電気自動車)およびPHEV(プラグインハイブリッド電気自動車)の暖房性能を改善するソリューションになりつつあり、その効果によって冬季の走行距離の損失を軽減します。ただし、現在使用されている冷媒R1234yfは低圧で沸点が比較的高いため、ヒートポンプシステムで使用する際、外気温度が低い条件での暖房性能に限界があります。従って、車内の暖房を支えるために電気ヒーターが必要になる場合があります。

当社の新しい混合冷媒は、沸点が低く、圧力が高いため、必要とされる温度範囲で暖房能力が向上します。

特長

・地球温暖化係数が小さい:GWP <1
・安全性に優れる:微燃性(R1234yf 同等)
・現行比+ 40%の暖房および冷房能力
・外気温度-30℃以下における暖房能力に優れる
・全ての動作温度範囲でR1234yfと同等の効率(COP)
・取り扱いやすい温度グライド(4K)

表1  冷媒の特性比較

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性能

既存の車載用圧縮機を利用した試験結果(R1234yf用圧縮機によるドロップイン評価)を下記に示します。表2に示した試験条件で評価した結果、D1V-140はR1234yfよりも暖房能力が向上しました(図1)。また、能力を合わせた評価でも、暖房効率がR1234yfよりも向上する結果が得られています。これらの結果は、実際のシステムにおいても、高い暖房能力を得られる可能性を示しています。今後とも、この冷媒の挙動を理解し、車載用空調機として最適な利用方法を検討するための評価を継続していきます。

表 2 熱量計試験条件

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図1  暖房効率と暖房能力

注 1) 温度・圧力は試験装置で調整しておりますので、伝熱性能や圧力損失などを考慮したシステムとしての評価ではありません。

注 2) 記載の数値は試験結果に基づく代表例であり、本開発品の品質や特性を保証するものではありません。