製品紹介
02/2026
屋根への遮熱塗料に適する
耐候性塗料用フッ素樹脂 ゼッフル
遮熱塗料は、屋根や構造物に塗布することで内部の温度上昇を抑え、空調負荷を低減します。その結果、エネルギー効率の向上に加え、燃料の気化抑制や電気機器の保護が期待できます。遮熱塗料に使用されることの多い白色顔料は、遮熱効果を高める一方で、塗膜劣化の要因となります。また、屋根は壁に比べ1.5〜2倍の紫外線を受け、劣化が加速してしまうといった課題があります。
耐候性塗料用フッ素樹脂「ゼッフル」は、紫外線や化学的侵食に優れた耐性を持ち、美観を保ちながら高い遮熱性能を長期間維持するため、屋根や屋外で使用する遮熱塗料の材料に適しています。
遮熱塗料の特長と施工メリット
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遮熱塗料を屋根に施工すると、建物の用途や構造にもよりますが、夏場の空調負荷を大きく削減できる可能性があります。
暑さ対策だけでなく、省エネルギーなどの観点でもメリットが期待されます。
図1 遮熱効果の比較
太陽光を約90%反射
遮熱塗料は、太陽光を効率よく反射することで、屋根表面の温度上昇を抑えます。輻射熱の影響を大幅に軽減し、建物内部への熱の侵入を防ぎます。
空調効率の向上と電気代削減
建物全体の温度上昇を抑えることで、空調設備の負荷が低減します。冷房の使用量を減らし、結果として夏場の電気代を大きく削減することが期待できます。
室内環境の改善
屋内の温度上昇を抑制し、暑熱環境下での作業環境や学習環境の改善に貢献します。空調設備の設置が難しい体育館や大空間施設などにも有効です。
CO₂排出削減への貢献
省エネルギー化によりCO₂排出量を削減でき、地球環境保全やカーボンクレジット創出にもつながります。
支援制度の活用例
空調設備の設置に関する支援制度(空調設備整備臨時特例交付金)では、公立学校の体育館における遮熱塗料の施工が補助金の対象となるケースがあります。遮熱塗料は、コストと効果のバランスに優れた暑熱対策としても注目されています。
ゼッフルを使用した遮熱塗料のメリット
屋根用遮熱塗料にダイキンのフッ素樹脂「ゼッフル」を採用することで、遮熱性能を「長く」活かせる塗料設計が可能になります。ここでは、「ゼッフル」ならではのポイントを2つご紹介します。
図2 ゼッフルの特長
1) 遮熱効果を長期間維持
- 屋根は壁の約2倍の日射を受けると言われ、過酷な環境下にさらされています。
- 遮熱効果を高める白色顔料(酸化チタン)は、紫外線の影響を受けやすく、塗膜劣化を促進する要因にもなります。
「ゼッフル」はフッ素樹脂特有の高い耐候性を活かし、白色顔料を用いた高反射塗膜であっても、長期間にわたって遮熱性能の低下を抑えることができます。
結果として、塗り替えサイクルの長期化やライフサイクルコストの低減に貢献します。
2) 優れた耐薬品性で、過酷な環境にも対応
工場やプラント施設など、屋根や外装が大気中の化学物質、薬品類にさらされる環境では、塗膜の耐薬品性も重要です。
- 「ゼッフル」を用いた遮熱塗料は、排気ガスなどによる化学的劣化に対して優れた耐性を発揮します。
- ケミカルタンク周辺など、薬品由来の影響が懸念される環境でも、塗膜の保護性能を長期間維持することができます。
図3 ゼッフル遮熱塗料の塗装実績
「ゼッフル」採用で効果が期待できる建物・設備の例
「ゼッフル」を使用した屋根用遮熱塗料は、さまざまな建物・設備で効果が期待できます。特に有効な例をいくつかご紹介します。
図4 ゼッフル遮熱塗料 適用例(イメージ)
金属折半屋根
熱伝導率が高い金属折半屋根に遮熱塗料を施工することで、屋根表面で熱を反射し、輻射熱が瞬間的に建物内部に伝わることを防ぎます。
コンクリート屋根
コンクリートは蓄熱性が高く、昼間に吸収した太陽の熱を夜間に放出するため、「いつまでも暑い」状態が続きがちです。遮熱塗料を施工することで、蓄熱自体を抑え、室内の温度上昇を軽減します。
天井の低い建物
屋根から侵入した輻射熱がダイレクトに人の活動空間に達することを防ぎ、作業環境の改善に役立ちます。
倉庫・物流拠点
搬入出のためのドックやシャッターが頻繁に開閉されるため空調が効きづらい倉庫は、金属屋根の建物が多く、夏場は屋根からの輻射熱が発生するなどの課題が挙げられます。倉庫の屋根に遮熱塗料を施工することで、天井付近の温度上昇を抑制し、庫内の温度管理や省エネに貢献します。
タンク(燃料・薬品など)
タンク表面に遮熱塗料を施工することで、内容物の温度上昇を抑え、燃料や溶剤の気化(べーパーロス、ケミカルロス)の軽減が期待できます。内容物の安定保管やロス削減に寄与します。
制御盤・屋外電子機器
屋外に設置された制御盤や電子機器は、直射日光による内部温度上昇が、誤動作や故障の原因になることがあります。遮熱塗料により内部の蓄熱を抑制することで、機器の安定稼働や寿命延長に貢献します。
図5 砂漠地帯などの過酷な環境にさらされる制御盤(イメージ)
遮熱塗料により、内部の温度上昇による誤作動や故障を抑制。機器の安定稼働に貢献します。
最後に
ダイキンの耐候性塗料用フッ素樹脂「ゼッフル」は、
- 高い遮熱性能を長期維持、美観と日射反射率をキープ
- 紫外線・薬品・大気中の化学物質などへの高い耐性
といった特長を備え、屋根の遮熱塗料に求められる要件に応える樹脂として、さまざまな分野での展開が期待されています。
屋根の暑さ対策や省エネ、設備の安定稼働に向けて遮熱塗料をご検討の際は、ぜひ「ゼッフル」を活用した塗料設計をご検討ください。
ご質問やサンプルのご要望など、お気軽にお問い合わせください。


