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淀川製作所における取り組み

更新日:2026年7月24日

このページでは、PFAS(ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質)の一種であるPFOA(ペルフルオロオクタン酸)を過去に製造・使用していた淀川製作所における、自主的な取り組みについてお伝えします。


淀川製作所では、敷地内の地下水中のPFOAについて、地下水の状況を確認しながら、地下水の揚水・浄化、遮水壁の設置などの対策に取り組んでいます。


当社は今後も、行政とも協議を重ねながら、これらの取り組みを継続するとともに、地域の皆様をはじめとした多くのステークホルダーの皆様に対し、取り組み状況についてお伝えしてまいります

1) 背景・経緯

淀川製作所では、1960年代後半から樹脂製品の製造工程においてPFOA(ペルフルオロオクタン酸)の使用を開始しました。1980年代からは淀川製作所にてPFOA製造も開始し、他社品と併せてPFOAを使用するようになりました。


当社では、2000年頃、当時得られた科学的知見により、PFOAの環境中における長期残留可能性を認識したことから、化学物質管理の一環として、PFOAの製造・使用時における環境排出の削減と、代替物質の開発に自主的に着手しました。その後、PFOAの製造・使用についても段階的に削減を進め、2012年までに製造・使用を終了しております。


こうした取り組みと並行して、2009年からは、淀川製作所敷地内の地下水に含まれるPFOAについて、大阪府や摂津市と情報交換をしながら、揚水・浄化等の対策を進めてまいりました。


淀川製作所では、現在、敷地内における地下水のPFOAの状況について継続的な確認を実施するとともに、専門家からの助言も受けながら、地下水の揚水・浄化、遮水壁の設置等の対策を継続しております。


 

2) 地下水の揚水・浄化・モニタリング

揚水・浄化

淀川製作所では、地下水中に含まれるPFOAの対策として、2009年より、大阪府や摂津市と情報交換しながら、自主的かつ継続的な浄化に取り組み始めました。


2009年に地下水の揚水を開始した当初は、揚水量を年間3万トンと計画していました。その後、地盤沈下がないことを検証しながら徐々に揚水量を増やしてまいりました。2020年には、環境省が水環境におけるPFOS及びPFOAに関する指針値(暫定)を公表したことを受け、専門家からの助言を受けながら、淀川製作所の敷地内における地下水の状況について詳しく調査しました。地下水脈の流れを分析し、結果を踏まえて井戸を増設するなど、PFOA対策の見直しを行ってまいりました。


現在、淀川製作所では、年間最大6万トンの地下水をくみ上げて、地下水中のPFOAの浄化を行っています。また、これまで地下水の揚水に起因すると考えられる地盤沈下は確認されていません。

モニタリング

淀川製作所では、敷地内に設置した観測井戸を用いて地下水のモニタリングを実施しています。モニタリングでは、地下水中のPFOA濃度に加え、地下水位や地下水の流向についても確認を行い、地下水の状況把握に努めています。


地下水の揚水状況や浄化設備の運転状況についても継続的に確認を行い、必要に応じて設備の運転条件等の見直しをする等、より効率的な処理ができるよう改善を重ねています。

浄化方法とその後の処理

淀川製作所では、くみ上げた地下水について、敷地内の浄化設備を用いて処理を行っています。


浄化設備では、ろ過機能、吸着機能、仕上げ吸着機能を組み合わせることで、PFOAの浄化を行っています。浄化には、吸着材として、活性炭とより吸着性能の高いイオン交換樹脂を使用しています。浄化に使用した吸着材は、専門の処理業者を通じて全て焼却処理を依頼し、適切に処理しています。


浄化設備については、継続的な運転管理および維持管理を実施しており、吸着材の交換や設備点検等を行いながら、安定的な地下水浄化に取り組んでいます。また、2026年6月からは新たな地下水浄化設備の運転も開始しました。


淀川製作所では、浄化設備において適切に処理した地下水を、他の工場排水と併せて大阪府北部流域下水道事務所 中央水みらいセンター(下水処理場)に送水しています。当社は、大阪府より、工場からの排水について指針値(50ng/L)の10倍の濃度を目安とするよう要請を受けています。このため、浄化した地下水を含む工場排水については、水質汚濁防止法等により制限されている項目に加え、PFOA濃度についても定期的にモニタリングしています。

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地下水浄化設備

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地下水浄化設備


 

3) 遮水壁の設置

淀川製作所では、地下水中のPFOAに対する追加的な対策として、淀川製作所の敷地外周を囲い込む遮水壁の設置を進めています。


2020年に淀川製作所の敷地内における地下水の状況について詳しく調査した際の専門家からの助言を受け、大阪府および摂津市とも協議を重ねたうえで、追加のPFOA対策として、敷地外への拡散防止の観点から遮水壁を設置することを決定しました。

テスト遮水壁による検証

2023年6月には、テスト遮水壁を設置し、遮水性の確認や施工時における騒音・振動などの周辺への影響について検証を行いました。また、本格工事に向けた施工上の課題についても、専門家とともに確認を行いました。

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テスト遮水壁での検証

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テスト遮水壁での検証

遮水壁の設置工事

テスト遮水壁での検証結果を踏まえ、2023年11月より遮水壁の建設工事に着工しました。


遮水壁の設置工事は、工事の安全確保や騒音防止に配慮しながら着実に進めています。民家と接する部分が多い工事エリアについては、特に、安全や騒音対策に万全を期しています。


2026年6月現在、敷地南東側(緑線部分)の工事は概ね完了しており、敷地北東側(黄緑線部分)の工事を進めています。今後は、他のエリアについても順次工事を進める予定です。


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遮水壁設置の進捗(イメージ図)


 

全エリアの施工完了までの工事期間については、工事開始(2023年11月)から8年程度を目標としております。ただし、施工範囲ごとに埋設物や既設構造物等の状況を確認しながら進める必要があるため、発見される埋設物等により計画が変更となる可能性があります。


引き続き、安全面や周辺環境への影響に十分配慮しながら、できる限り早期の完成を目指して工事を進めてまいります。

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遮水壁(金属の矢板を連ねる形で構成、先端部分が見えている状態)

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遮水壁 設置工事の様子

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遮水壁 設置工事の様子(地中に打ち込む金属の矢板)


 

4) 行政・地域との連携

行政との連携

当社は、大阪府および摂津市と継続的に情報交換を行いながら、地下水モニタリング、地下水の揚水・浄化や遮水壁の設置等の取り組みを進めています。


対策の進捗状況について情報共有を行うとともに、必要に応じて協議を実施しながら、PFOAへの対応に取り組んでいます。

地域・周辺住民の方々への説明

当社は、これまで、淀川製作所周辺の地域の方々に対して、PFOAの性質や地下水の揚水、遮水壁の設置計画および工事の進捗状況など、当社の取り組みについて説明を行ってきました。


地域の自治会や農業協議会の役員の皆様、摂津市議会の委員の皆様等に対して説明会を開催するとともに、排水処理施設や遮水壁工事現場の見学会も実施し、取り組み状況について直接ご確認いただく機会を設けています。2021年以降、これまでに延べ14回の説明会・見学会を実施しています。


また、地域の皆様のご意見やご質問をお聞きし、より良い対応や改善につなげるべく、地域の皆様へ向けた問合せ窓口を設置しています。地域の皆様のご意見やご質問に真摯に対応してまいります。


 

5) 今後の取り組み

当社では、今後も、地下水モニタリング、地下水の揚水・浄化、遮水壁設置等の対策に引き続き取り組むとともに、専門家からの助言や最新の知見も踏まえながら、行政とも連携しつつ、揚水・浄化の手法や浄化設備の改善について継続的に検討してまいります。


本ウェブサイト等を通じて、淀川製作所における取り組み状況についてお伝えしてまいります。


 

 

関連項目